商品ラインナップ

農福連携(農業と福祉の連携)の取り組みから生まれた、奄美ならではの商品たちです。

素材の良さをもっと引き出したい、作物を無駄なくすべて使い切りたい。
多くのストーリーを持った商品をぜひ楽しんでください。

ジェラート

ふるさと納税でも大人気のジェラート!

ジェラートの原材料のフルーツは、近所の農家さんのお手伝いをした労働対価としていただく果実を活用しています。世界自然遺産つながりの沖縄本島やんばると西表島を含む南西諸島の9つの島々から素材を集めた16種類のラインナップで、ジェラートでのアイランドホッピングをお楽しみください!
(屋久島、種子島、奄美大島、喜界島、徳之島、沖永良部島、与論島、沖縄本島やんばる、西表島)

カチカチの状態より、少しゆるくなってから召し上がるとより深い味を感じることができるので、お勧めの食べ方です。

ハーブティー

南の島らしいハーブティーは、お土産にピッタリ!

ハーブは農福連携での自家栽培、有機栽培もしくは自然栽培で育てられています。
奄美の気候風土で自然に育つハーブは、夏の強い日差しや台風などにも耐え、力強く成長します。

個包装のティーバッグ1個入りなので、お土産にもおすすめです。

アロマ

精油や石鹸、化粧水などを開発中!

食品加工で発生する加工残渣や、ハーブの余剰作物がもったいないと、精油と芳香蒸留水を抽出する減圧低温蒸留器を導入しました。
これまで廃棄するしかなかった未利用資源も有効活用できるようになり、もうすぐ地域ぐるみのプロジェクトが発進します!

商品としての第一弾は、たんかん精油ブレンドです。

農業と福祉の連携とは?

農福連携に取り組み始めたきっかけ

あまみん(就労継続支援B型)のある奄美大島は鹿児島県の離島です。

亜熱帯気候の端に位置する地域特性を活かした農業も高齢化や人口減少が加速度的に進行中のなか、担い手不足が深刻な課題となっています。

また、島ゆえの農地の狭さや所有者不明の耕作放棄地増加で規模拡大が難しく、さらに台風被害や塩害、船便欠航により島外出荷が滞るリスクも抱えているため、農業経営も不安定になりがちです。

このような状況も人手や食品加工設備があればクリアできる課題もあり、そこに障害者が地域の支え手として活躍する仕組みができるのではないかと、あまみんでは農福連携(農業と福祉の連携)に取り組み始めました。

様々な対象者にマッチする仕事づくり

農福連携は地域の支え手となることも重要ですが、障害を持った方々の就労支援という本来の目的を逸脱してはなりません。

本来の目的とは、仕事をすることで利用者さんが良い感じでいられること(単に右肩上がりの回復を指すのではなく、どの過程でも良い感じでいる、ということ)、調子を崩したときでもリカバリーしやすい環境を作ることであり、仕事を通じて生活や収入の安定、社会とのつながりや所属感、自尊心といった様々な要素を満たしていく必要があります。

それらを得るための仕事は人それぞれ異なり、自然の中でのびのび農作業をすることによって得る方もいるし、屋内での細かい繰り返し作業で満足感を得る方もいます。またこれらはその日・その時期の体調によっての変化もあります。

農福連携には受託作業(農家の仕事請負)や自家栽培、六次産業化(農作物加工食品の製造販売)といったカテゴリーがあり、これらを多様な作業工程に分解できること、同じ作業を行っていても利用者さんそれぞれの課題への取組みに対応させることができることは、一つの小さな福祉施設で利用者さんの様々なニーズを満たす手段として使いやすく、なおかつ地域への貢献度の高い取り組みだと感じています。

就労継続支援において利用者さんに支払う工賃(給料のこと。雇用契約ではない福祉的就労では、地域の最低賃金以下も認められる)は、事業収入から経費を引いたものから支払うというルールがあります。そのため事業所は稼ぐ必要があり、その手段はそれぞれの事業所に任されています。

農業は作業療法でも古くから取り組まれてきた活動ですが、その治療的効果に加え"農業で稼ぐ”必要がある就労支援では、経営手腕が問われるという点が大きく異なります。体調の波がある利用者さんたちに過度な負担なく、満足感が得られ、収益を安定化・最大化するなかで地域貢献も行うというバランス感覚が事業所には求められます。